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猫とワタシ

夏炉冬扇

夏に暖炉は不要、冬に扇風機はいらない。そんなどうでもいいこと書いてます

この記事のみを表示する久々のサルトル

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ふとしたことからユダヤ人について調べることになった。
で、本を探していたらサルトルの『ユダヤ人』が目についた。
サルトルの著書は学生時代に理解も出来ないのに一生懸命に読んだ。
黴の臭いがついたような懐かしさを感じて、即購入。
原語が読めないからわからないところは翻訳のせいにして読了。
ユダヤ人とはユダヤ教の信者だと実に単純明快だが、サルトルは非ユダヤ人(ユダヤ人を嫌悪する人たち)がいるからユダヤ人が存在すると説く。
頭脳と富を持ちながら国家を持たない人々に優越感を維持したいために差別していると。
島国生まれで民族ということを考えたことがなかったので感心した。
だが、知りたいユダヤ人のことはギリシャやローマの歴史を勉強しなければならないようだ。
久々のサルトル。昔よりは読解力がついていたかもしれない。けっこう、わからないところは飛ばしちゃったけど。
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この記事のみを表示するユダヤ人の歴史

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『ユダヤ人の歴史』(河出文庫 レイモンド・P・シェインドリン著)
ふとしたことからユダヤ人とは?と思い購入した一冊。
3000年の歴史を一冊で読もうというのだから無謀な話です。
キリスト教と世界史がわかっていないとなかなか理解が出来ません。
島国に生まれ育って国籍と人種が同一だとぼんやり思っていたので流浪の民の今日までの道のり複雑さに胸が打たれます。
今、世界を動かしているのはユダヤ人だとも聞いたことがあります。
土地はないけど賢い頭脳とマネーがありユダヤ教を信じて歩んできた結果なのでしょうか。
おぼろげながら何かがわかったような気がして今後のパレスチナやエルサレムの問題を見守っていこうと思いました。

この記事のみを表示する浅田次郎

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この作家の本はかなり読んだ。
きっかけは息子に勧められたこと。
彼は仕事からすごい読書量だ。枯れ野家に行った時に文庫本を何冊か持ち帰った。
娯楽的物語だと認識していたがいつの間にか作者のメッセージが伝わってくるようになっていた。
一番感動したのは『壬生義臣伝』…新撰組異聞のような長編小説。
架空の人物を歴史にとけ込ませ忠実に維新への道筋を教えてくれた。
さらに人間とはなんと哀しいいきものなのかという余韻が続いた。

でも、幽霊やゴーストが出てくる作品はあまり好きじゃない。
何でもありだからそれは禁じ手でしょうと思うから。
お化けと回想は違う。とはいえ、回想の多用はあまりよくないとされている。
そういう意味で最近読み返した『霧笛荘夜話』は回想の積み重ねだがひどく感動した。
短編集だが最後には長編だったと思わされる。
構成も立派だが文章がとにかく素晴らしい。これぞプロの小説家だ。
比喩が的確で美しく余韻があり、作者の意図が見事に伝わってくる。
三島由紀夫の作品の比喩は長々しい形容詞の羅列でうんざりしたからこの端的な表現に惚れた。

こうした作品に感動すればするほど自分の野望が遠のいていく。
せめて書写でもしてみようか。






この記事のみを表示するわたしたちが孤児だったころ

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翻訳物は苦手ながらノーベル賞を受賞されたカズオ・イシグロ氏の著作ということで一冊くらいは読まなくてはと購入。
ロンドンの名探偵の設定からなかなか馴染めず読了まで時間がかかってしまった。
後半からは物語として面白くなってきたが、探偵である必然性が感じられなかった。
原文で読めれば深い部分まで共感できたのかもしれないが和訳がすとんと理解しにくかった。
前半の霧に包まれたような不可解な点が後半で解決に向かうのだが「母を訪ねて三千里」の戦中版のような気がした。

肌合いというものがあるのかもしれない。何を期待したのか。
日本人だという先入観が邪魔したのかもしれない。
川端康成や三島由紀夫や村上春樹も苦手。
その延長線上でこの作家の二冊目には食指が動かないだろう。
何年か前から芥川賞受賞作品を読まなくなった。
ついていけないから。ここにも老いがある。

この記事のみを表示するニール・サイモン

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「書いては書き直し」ニール・サイモンの半生の自叙伝を読んだ。
頂いたのだけど何年も本棚に立っていた。
ちょっと体調を崩したので静かにしていて読み始めた。

必然的にカタカナが多い。演劇というものや映画にあまり興味のない人間取ってあちらの役者やプロデユサーの名前には疎い。多分、登場してくる人たちは著名なのだろうけれど。
タイトルの「書いては書き直し」の苦闘部分が割とさらりと流してあるのでちょっとがっかり。
それでも、発想方法については勉強になった。
ユダヤ人で本が一冊もない家庭で育ったとあった。

「第二幕」という続きが出てるようだけど多分読まない。パーテイ疲れしそうだから。

今年の八月に九十一才で亡くなられた由。
ご冥福をお祈りいたします。